管理番号 | 新品 :83488085 | 発売日 | 2024/07/10 | 定価 | 500,000円 | 型番 | 83488085 | ||
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ハンス・ウェグナー "The Chair"大きさ 横630×奥520×背760mm座高 430mm材質 チーク、レザーウェグナー作品の中でも最高傑作のひとつに挙げられ、プロポーションの美しさ、掛け心地のよさなど、あらゆる点において完成度の高い作品です。彼自身もこの椅子について「初めて自分のよさが出た椅子で、安物感じはないし、無駄もない」と語っています。1950年アメリカの雑誌〈インテリアーズ〉で紹介され有名に、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンがCBSテレビ討論の際、この椅子が使用されたことは有名です。討論後、銀プレートが付けられスミソニア博物館に展示されています。ちなみに"ザ・チェア"というネーミングは、コペンハーゲンにあった有名なインテリアショップ"デン・パーマネンテ"の役員をしていたオスカー・フィッシャーが1950年に名付けたものです。この椅子の特徴となっている背から肘にかけての美しい笠木は、三つのパーツをフィンガージョイントと呼ばれる工法で組み合わせで作られています。この工法は、それぞれの部材の品質、乾燥などのバランスが均一でなくてはできないジョイント法です。この椅子が世界中で認められるとともに、そのコピーも各国で生まれたが、このフィンガージョイントや、貫を使わない脚部でことごとく失敗し、やがて姿を消していきました。1949年に発表されたモデルは、笠木の背の部分に、籐が巻かれていました。このモデルはフィンガージョイントによるものではなく、ジョイント部は籐を巻くことによって隠されました。当時の家具デザインにおいては、接合部分は見えないように、または見えにくくすることが常識でしたが、フィンガージョイントを取り入れたことで籐のカバーは取り除かれ「見せるジョイント」が可能となりました。この「見せるジョイント」の発想はウェグナーにとって大きな転機となり、その後の世界の家具デザイナーや木工家にも大きな影響を与えることとなりました。